正社員への就活、やはり一番重要なのは面接です。
特に、フリーターからの就活の場合、「前の仕事を辞めた理由」の印象が重要です。
短い期間で辞めた仕事がいくつもある場合はさらに注意が必要。
今回はバイトを辞めた理由の悪印象にならない言い方を解説していきたいと思います。
面接官は「前の仕事を辞めた理由」で何を知りたい?
どうしても答えにくい質問ですので、面接官の意地悪さを感じてしまう質問でもありますが、もちろんこれにも理由があります。
やはり面接官側も、採用した人にすぐ辞められてしまうのは避けたいもの。
「簡単な理由ですぐに辞める人は採用したくない」という気持ちが働くため、この質問で理由を確認したくなるという事でしょう。
■これはNGな辞めた理由例
まずは、これは避けておきたいという「辞めた理由」をいくつか挙げてみたいと思います。
1.人間関係が嫌になった
たとえ実際に人間関係の悪い職場であったり、パワハラな上司、ブラックな社風だったとしても、それを口にだしてしまうのは危険です。
本当に会社側が悪かったとしても、聞いている面接官にはどうしても「前の会社を悪く言っている」ように見えてしまい、危険です。
2.トラブルがあった
人間関係トラブル、金銭トラブル、お客様からのクレーム、会社に損害を与えて居づらくなった…など明らかにマズイ理由での退職は、そのまま素直に伝えても印象が悪化するだけになります。
嘘はいけませんが、なるべくオブラートに包んで話す、別の理由を伝えておくなどの対策をした方が良いかも知れません。
3.仕事に飽きた、向いていないと思った
実際には本当に退屈な仕事で飽きてしまう事や、明らかにこの仕事が向いていないと感じる事もあるかと思います。
しかし、それをそのまま伝えてしまうと印象は大変悪くなりますので、避けたいところ。
「向いていない」とネガティブに言うよりも、「もっと向いている仕事があるとわかった」など、言い方を変えるだけでも多少は印象が変わります。
■これなら印象が悪くはならない言い方例。
次に、悪印象にはならない言い方をいくつかご紹介していきます。
1.仕事の経験を多く積んでおきたいと思ったから。
フリーターの間だからこそ、1社にこだわらずに、複数の会社で働く事もできます。飽きたという理由や、嫌になったという理由ではなく、「色々な仕事経験を積もうと努力した」という言い回しにしておくのも方法です。
「何となく色々仕事を変えました」というよりも、「若いうちに色んな仕事経験を積みたかった」という、前向きな理由に変えるだけでもずいぶんと印象が違います。
2.もともと短期バイトだったから。
短いアルバイトが続く期間がある場合などは、「嫌になって辞めたのではなく、もともと短期で期限を切って働くアルバイトだった」とちゃんと伝えておく事が大切です。
年末だけのアルバイトや、繁忙期だけの短期バイトだったと説明しておけば、辞めた理由がネガティブにとらえられる事はありません。
3.一社だけなら、純粋に「この会社は違うと思った」という理由もOK。
どうしても理由が浮かばない時は、素直に「この会社は違うと思った」と伝えてしまうのも方法のひとつです。
(ただし、これが何社もありますと「すぐに気分で辞めてしまう人」という印象を持たれるので注意が必要です)
また、辞めた前職の会社と、今の応募している会社が全く違う業種であれば、「やりたい事が見つかったから」という理由も使う事が出来ます。
例えば、販売の仕事を辞めて、経理や総務などの事務職に応募するような例です。
このように全くジャンルの違う仕事に挑戦する時は、前の会社の退職理由を「本当にやりたいのは事務の仕事だと気付いたので、挑戦するために退職した」という形にするのも可能です。
例えばこういう言い方もあるでしょうか。
[st-mybox title=”好印象な例” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#ffc91c” bordercolor=”#ffc91c” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]
「工場のライン作業をしていました。毎日一言も話さずに手を動かす仕事でした。実際にやってみて、自分はやはり人と接する仕事をしたいんだと気づく事ができましたので、本当にやりたい事に挑戦しようと思いました」[/st-mybox]
まとめ
面接での「前職の退職理由」の説明は、やはり言い方が難しいもの。
正直に言いすぎてマイナスになる場合もありますので、面接官に印象のいい言い方に変えて、スムーズな面接になるよう準備していきたいものですね。